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Androidエミュレーターにグラボは必要?PC初心者向け解説

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Androidエミュレーターを使う際、「ゲーミングPCが必要」ってよく言われますよね。

でもAndroidエミュレーターで最も重視される項目はCPUであり、次点でメモリ量だと筆者は考えます。

するとゲーミングPCに必須な「グラフィックボード(グラボ)」は本当に必要なの?という疑念が浮かび上がってきます。

この記事では、Androidエミュレーターにおけるグラボの役割や、どんな場面で必要になるのかをPC初心者向けに解説していきます。

そもそもグラフィックボードとは?

「グラフィックボード(グラボ)」とは、パソコンが画面に映す画像や動画を処理するためのパーツです。

特にゲームや高画質な映像を使う場合、グラボを搭載していると映像の描画がきれいになり、フレームレート(fps)を上げることができます。

要するにゲーミングPCはこのグラボを搭載しているハイスペックなパソコンのことだと言えます。

グラボがない場合でもAndroidエミュレーターは動きますが、複雑な映像処理が遅くなることがあります。

Androidエミュレーターにおけるグラボの必要性

Androidエミュレーターは、パソコンでスマートフォンのアプリを動かせるようにするソフトウェアです。

しかし、エミュとエミュ内で動かすアプリによっては動作が重くなります。この時にグラボがあると処理を助けてくれるため、動作がスムーズになります。

グラボがないとCPUがあらゆる処理を一手に引き受けるため、グラボがあると役割分担ができるというイメージが分かりやすいかと思います。

例えば「BlueStacks」や「NoxPlayer」などの有名なAndroidエミュレーターは、グラボによる高速化を実現してくれます。

BlueStacks グラボ

BlueStacksのグラボに関する描画設定

「DirectX」という描画設定を利用でき、グラボのパワーを使ってスムーズな描写が可能です。

わざわざパソコンでスマホアプリを遊ぶということは何等かの効率化を行いたいわけなので、グラボなしの環境だと筆者は非効率だと感じてしまいます

筆者の場合だと、「エミュでゲームをしつつブラウザを2~3つ立ち上げながらDiscord・LINE・Steamを起動し、動画や配信を見る」というのが定番の使い方です。

ゲーミングPCを使ったAndroidエミュレーターの動作

筆者のエミュの使い方だとマルチタスクが前提
本当は3つディスプレイがあるのでもっと快適だがスクショの関係上1画面で収録

これができるのはCPUやメモリがハイスペックなのはもちろんですが、グラボが描画を分担して担当しているからに他なりません。

グラボがないとAndroidエミュレーターでCPUがいっぱいいっぱいになってしまい、マルチタスクに支障をきたします。

ゲームを遊ぶだけならグラボなしでも問題ありませんが、ゲームをしつつ何か作業をするならグラボは必須だと考えます。

どんなグラフィックボードが必要?

Androidエミュレーターのパフォーマンスを最大限に引き出したい場合、適切なグラフィックボード選びが重要です。

グラボ選びで真っ先に注目すべきポイントは「NVIDIA製」かどうかで、「AMD製」のグラボは相性問題の関係からエミュ用のPCには推奨しません。

次に注目すべきポイントは「VRAM(ビデオメモリ)」の容量です。

一般的に4GB以上のVRAMがあれば多くのAndroidエミュレーターで快適にプレイ可能ですが、PCゲームも遊びたいならVRAMは8GB以上のモデルを選びましょう。

以下からは具体的な型番と、必要な予算感についてそれぞれ紹介していきます。

NVIDIA GeForce GTX 1650: 約15,000円〜25,000円

正直言ってパソコンのゲームには時代遅れなスペックですが、エミュレーター目的でPCを選ぶ場合には十分な性能があります。

このクラスならケースの小さいミニタワーなど、グラボの増設スロットがあれば簡単に増設が可能です。

ちなみに型番が古すぎるので基本的には中古での購入になります。

ゲーマー目線では正直なところ推奨したくありませんが、予算を極力抑える場合の選択肢です。

NVIDIA GeForce RTX 3060: 約40,000円〜50,000円

ちょっとPCゲームも遊んでみたい方向けにおすすめなグラボです。

なんといってもVRAMが12GBも搭載されており、上位世代の同クラスモデルよりもVRAMが多いという点でAndroidエミュレーターにベストな選択肢です。

ただし非常に人気のある型番なので中々値下がりせず、発売日から時間も経っているので中古での購入は危険です。

NVIDIA GeForce RTX 4070: 約85,000円~95,000円

RTX40番台からグラボを選ぶなら、RTX 4070一択と言って良いほどのコスパの高さがあります。

最新PCゲームも遊べるスペックがあるため、Androidエミュレーターの動作に限らず安定したパフォーマンスを誇ります。

というよりRTX40シリーズは当たりハズレが大きい世代なので、これより下のグレードから選ぶくらいなら1つ前に紹介したRTX 3060を推奨します。

ちなみにVRAMの容量だけなら「RTX 4060 Ti 16GB」もありますが、エミュ向けにはコスパが悪いので非推奨です(VRゲームやAIイラスト向けのグラボです)。

Androidエミュレーター用にゲーミングPCを用意する予算

Androidエミュレーター用にゲーミングPCを購入するなら、15万円程度の予算があると安心で、最安値なら11万円程度必要です。

単にAndroidエミュレーターだけを目当てにする方は少ないと思うので、PCゲームをある程度快適に遊ぶとなると15万円以上が必要になってきます。

スマホゲーを動かすにはパソコンにスマホ以上のスペックが必要なので、「スマホ以下の予算で買える格安パソコンでなんとかならないか?」という考えは根本が間違っています。安物買いの銭失いになるだけです。

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なるべく安くゲーミングPCを購入したいなら「FRONTIER」というショップの週間セールが最も安く、筆者も直近2回はFRONTIERのセールでゲーミングPCを購入しました。

モニターや各種デバイス一式を揃えたい場合には、「マウスコンピューター」のPCゲームデビュー向けのセットがベストな選択肢です。

マウスコンピューターは最もサポートが手厚いショップなので、パソコン初心者でも安心して利用ができます。

グラボなしでも快適にエミュレーターを動かす方法

グラフィックボードがない場合、CPUとメモリがパフォーマンスの要になります。特に、複数のコアを持つCPUが効果的です。

また、エミュレーターの設定を低負荷に調整することで、グラフィックボードなしでも快適に動作させることができます。

例えば解像度を下げたり、DPIやfps値上限を下げるといった描画設定を変更することが効果的です。

ただしそんなことをするくらいならゲーミングPCを用意しちゃえよというのが筆者の本音です。なんのためにパソコンでスマホゲーをやっているのか。

最後に

Androidエミュレーターを使用する際、グラフィックボードは必須ではありませんが、無いとゲームの体験を損ないます。

グラボの性能には最新PCゲームを遊ぶほどのハイスペックは必要ないため、型落ちのモデルでも問題なく利用できます。

新規にゲーミングPCを用意するなら予算は15万円ほど見積もっておき、グラボを増設/交換するならCPUとメモリに不足がないか見直しを行いましょう。